※当記事は,当事務所の旧サイト(https://www.gyouseisyoshi.online/)から本サイトへの移行の為転載したものです。
※本記事は2021年12月15日に書いた記事です。

こんにちは。現代の高齢化にともない、両親の介護に時間や費用を大変だという方も多いと思います。自身では対応しきれず「特別養護老人ホーム」等に入ってもらっても高い費用がかかることに頭を抱える方も多いのではないしょうか。
そのような時に「世帯分離」を検討するのはどうでしょう。
世帯分離とは
同一の住所に住んでいる方を二つの世帯に分離させる手続きで、同じ住所のまま生計を分けて管理したい時などに必要な手続きです。
例えば、息子夫婦と息子両親が一緒に住んでいる時にまとまっている生計を分けたりする時に届け出るということです。
この世帯分離をした場合に上記の特別養護老人ホーム施設の費用を下げられる可能性があります。
まず「特別養護老人ホーム」などに介護対象者を入所させる場合に、料金は「世帯」単位の収入により決定されます。この収入を世帯を分離することによって費用をさげるということですね。
もし親が収 入がなく年金だけということでしたら世帯を分離することでその金額だけで上記施設の金額が決定されるようになるのでぜひ前向きに検討してもいいと思います。
また、世帯分離をさせることで
・国民健康保険料が減免される
・高額医療費を得られる可能性が上がる。
などもあります。
ただし、あくまでも世帯分離の趣旨は「所得が少ない親の住民税を下げる為」であって、特別養護老人ホームについては趣旨にはないですがそのようにつかっても問題ありません。
デメリットについて
デメリットについては以下のようなものがあります。親の介護費用を控除の為につかっていなかったのであればあまり大きな問題ではないと思います。
■もし、親の介護費用を息子夫婦などが税金の控除としていつも申告していたのであればそれができなくなる。
■家族手当が使えなくなる
■不要から抜けると自分(親)が保険料を支払う必要がある。※書類上
■今まで世帯ごとにまとまっていた世帯ごとの書類もそれぞれに届くようになるので少々煩雑になる。
以上、親の介護の費用で悩んでいる方は世帯分離も検討するといいかと思います。
そして相続や遺産分割、遺言についても今のうちに検討していきましょう。
東別府拓真行政書士法務事務所
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